【書評】探偵小石は恋しない ネタバレ含む

今回は書評です。

久しぶりに新刊を読みたくなって、ミステリ小説を調べたところ、この本がどうもおもしろいらしいので購入し読了しましたので、感想を書いてみます。

ネタバレは後半の方に記載しますので、まだ読んでいない方は「ネタバレ注意」でページを閉じてください。

では、いってみましょう。

探偵小石は恋しない 概要

作者は「森バジル」先生。

ブックカバーのプロフィールから抜粋。

1992年宮崎県生まれ。九州大学卒業。

2018年、第23回スニーカー大賞(秋)の優秀賞を受賞。23年、「ノウイットオール あなただけが知っている」で第30回松本清張賞を受賞し、単行本デビュー。他の著作に、「なんで死体がスタジオに?!」。

ブックカバーには、「ミステリ好きの読者が選ぶメフィストリーダーズクラブMRC大賞第1位」(2025)とのことです。

ミステリ小説を紹介しているYouTubeでも、大どんでん返しとして紹介されていたので、大どんでん返し好きのときちにとって大好物だと思い購入。

楽天の紹介文は以下のとおりです。

小石探偵事務所の代表でミステリオタクの小石は、名探偵のように華麗に事件を解決する日を夢見ている。だが実際は9割9分が不倫や浮気の調査依頼で、推理案件の依頼は一向にこない。小石がそれでも調査をこなすのは、実はある理由から色恋調査が「病的に得意」だから。相変わらず色恋案件ばかり、かと思いきや、相談員の蓮杖と小石が意外な真相を目の当たりにする裏で、思いもよらない事件が進行していて──。

感想(ネタバレなし)

それではまずネタバレしない感想をまとめてみます。

まず、結論からすると、おすすめの一冊です。

会話のテンポと話の展開が心地よいスピードですので、さくさくと進めますし、会話が日常的な言葉使いによる内容ですので、ストレスなく読み進められます。

ミステリ小説特有の専門用語もあまり登場せず、表現や描写も文学的ではありませんので気軽に読める一冊です。間違いなく時間が溶けます。

肝心な内容ですが、どんでん返し好きなときちは、とても楽しめる内容でした。

いくつかの事件を解決するのですが、短編小説を読み進めるような感じですすめられますが、短編集ではありませんので、第1話、第2話みたいな感じで読み進めます。

当然、それぞれの事件に全体の背景事情へつながる仕掛けもありますが(このくらいはネタバレになりませんよね・・・)、後半で見事に「えぇぇぇぇ!」と、どんでん返しが待っています。見事です。

ある程度、予想はしていましたが、予想の斜め上いく展開で吃驚しました。

あと、前半にちりばめられた伏線はしっかりと回収されましたし、伏線というより違和感を覚えた内容も、きちんと回収されました。

「このまま強引に納得させる手法か?」と思っていたので、違和感も概ね解消されたのは非常にすっきりさせられました。

主人公の小石も、個人的には非常に魅力的なキャラですので、そうした点からも没入できた一冊でした。

ミステリ初心者にも、ミステリ好きにも、おすすめの一冊です。

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感想(ネタバレ) ※下の方へ記載します

では、ネタバレの感想です。ちょっと行をあけます。

では、ネタバレ感想です。

感想でも書きましたが、しっかりと騙されました。

どんでん返しを期待して読んでいましたので、かなり注意しながら読み進めました。

藍沢真実が蓮杖であることは、比較的はやい段階で想定していましたが、双子の弟である二斗の部屋で、小石と蓮杖が鉢合わせするシーンで、それぞれの旧姓が明かされる展開は一発目のどんでん返し。

照屋の存在は、ノーマークというか、ノーマークにさせられていました。悔しい・・・。

そもそも、冒頭のシーン。照屋と春風の会話シーンは完全に忘れていました。

不貞行為を働く人へ傷を付ける行為に関して、「不貞行為を許さない人物」が犯人とするミスリードは耐え抜きましたが、しかし、片矢の恋愛事情でしくまれた事件であったとは想像もしませんでした。

高校時代、双子の兄弟にしかけた「先輩」の存在は、ぜったいにキーパーソンであるとは思っていましたが、どのような人物を先輩へつなげるのか、想像が及ばなかったのは悔しいですね。

あと、雛未=春風も想像していませんでした。

雛未は、マークしてはいたのもの、優先順位は下げていました。ミスリードに騙されましたね。

あと、雛未が傷つけていった人物と、小石達が解決した事件の相関関係のトリックは、読んでいて鳥肌者でした。

こう考えると、わたしもまだまだですね・・・。ほぼ想像できていなかった。完敗です。

全ては記載しませんが、伏線や違和感も全て理由を説明されたので、読後感は本当にすっきりしました。

ただ、小石が見える恋の矢印の設定は、そのままでしたね。

何らかの心理的トリックで解決するかと期待したのですが、まぁそりゃぁそうですよね。

私自身、小石同様、「なんでも恋愛に結びつける傾向はくそったれ」と思っていたので、小石のキャラには非常に好感もてたのですが、最終的に蓮杖と恋が成就する結末をむかえたのは、良かったんですけれども、個人的はなんか納得しきれないものでした。

以上、ネタバレの感想です。

おもしろかったぁ。

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