朝井リョウ先生の「正欲」は過去記事で感想を書きましたが、モヤッと感があって新作の「イン・ザ・メガチャーチ」を読むか悩んでいたのですが、結局、読みました(汗
過去記事は下記のとおりです。

444ページあって読み切れるかなぁと思ったのですが、集中して読んだら二日で読了。がんばった。
ネタバレは後半の方に記載しますので、まだ読んでいない方は「ネタバレ注意」でページを閉じてください。
では、いってみましょー
イン・ザ・メガチャーチ 概要
朝井リョウ先生の概略は過去記事でまとめましたので、そちらをご参照ください。

2026年本屋大賞受賞で、第9回未来屋小説大賞、第2回あの本読みました?大賞、などを受賞。
樂天市場での本概要を引用します。
沈みゆく列島で、“界隈”は沸騰するーー。
あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側ーー世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす“物語”の功罪を炙り出す。
「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」
最近、話題の「推し活」について、業界の視点も含めその実体を描いた作品とのことで、推し活にはまっている娘のことも思いながら、本作を手にしました。
感想(ネタバレなし)
「正欲」でもみられた複数の人物視点で物語がすすむ手法。
それぞれの人物が関連性をもち、話がすすむにつれて徐々にその関連性が収束する手法は圧巻です。
主要人物が都度かわるので、人物を把握するのに大変ですが、じっくり読み込むと、それほど多くの人物が登場する訳でもないので、充分理解できます。
人物理解をしっかりしておかないと、伏線などもスルーしてしまうので、ご注意ください。
朝井先生の作品は、人の内面にあるネガティブな側面を描写するのが上手で、しっかりと読み込むと病みます(汗
人の弱さや、弱さから派生する人間の本質的な弱み・妬み・逃避傾向など、これでもかと表現されるので、自分が責められている気にもなり、気分が沈みます(涙
まぁそれはさておき、物語は非常に読みやすく、ページ数を感じさせないほどサクサクと進みます。
昨今の流行や、推し活に係る専門用語など、知っていればスッと落ちますが、知らないと「専門用語」と感じて、ちょっと大変かもしれません。
私は娘から日常的に教育されているので、問題無く読めました(汗
それぞれの登場人物が、推し活に関する行動に携わり、それぞれの視点で変容が異なります。
その辺りが面白くもあり、そして怖い部分でもあります。
全体的に面白くはあったのですが、やはり最後はモヤッとした終わり方でしたので、個人的には読後はすっきりしませんでした。
浅井先生の作品は、私にはあわないのかなぁ。
人の心理と行動へ影響など、人物描写がとても上手なので、その辺は楽しめるのですが・・・。
ハッピーエンドじゃないと楽しめないタイプではないのですが、こうした結末は私にはどうもあわないと思うので、人を選ぶ本だとも思います。
イヤミスなどが楽しめる方は、おすすめの本です。
感想(ネタバレ)
では、ネタバレの感想です。ちょっと行をあけます。
ネタバレを避けたい方は、この先は読まないようにしてください。
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エグい内容ですよね。
推し活を商売とする視点では、100万人へ宣伝するのではなく、コアな1万人を作ることに注力する手法は、実際の推し活をすすめる業界界隈では現実的にある手法なのでしょうが、改めて言語にし、会話劇で仕上げられると、えげつない印象を受けます。
その手法で知らないうちに娘が推し活にはまり、推しに過剰投資する構図は、あまりにもえげつない方法ですね。辛かったなぁ。
推しのマインドも、社会問題になっているホストに借金してはまる層と、ほぼ同様ですね。
推し同士で、投資マインドを高めていくことを考えると、ホスト問題より深刻な気もします。
本の中でも表現されていましたが、搾取的な手法ではなく、本人達が幸せに感じる行動を手助けしているだけとの言い訳も、まぁ理解できなくもないですし、結局、本人達が自ら選択した行動ですので、それで幸せだと思えるのであれば、それはそれでいいんですかね。
うちの娘も、似たようなマインドで推し活していますので、まぁ、ありなんですかねぇ。
推し活の描写が、娘や同僚、前の職場の同僚など、身近で見聞きしている内容と同様でしたので、朝井先生もしっかりと取材して、書き込んだんでしょうね。
現実的過ぎて、怖くなりました。
推し活は、生活に支障がでない範囲でおこないましょう。
なんか、精神的に疲れたので、こんな感想ですみません。
後日、元気があればリライトします。

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