50代でFIREめざしているときちです。
一日もはやいFIRE実現には、給与収入にかわる生活費の確保が必要なのは言うまでもありません。FIRE系動画を見ていると、よく「FIREにはいくら必要か」といったテーマや質問がよく投稿されています。
収入をいかに確保するかは必須課題ですからね。ただ、必要な収入額は、これいっちゃぁおしまいだとなりますが、人それぞれです。年齢、家族構成、居住地の物価水準、趣味など、必要額はそれぞれ異なります。なので、FIREを目指す場合、「自分だといくら必要か」を整理することから始めることになります。
ときちとしては、今回のテーマを機に、自分自身の必要額を整理したいと思います。身バレもあるので、あまり具体的に記載できない情報もありますが、参考になれば幸いです。
FIREの時期と老後までの期間
ときちは社会人になってから全期間厚生年金に加入していますので、老後は年金を中心に生活設計する予定です。将来もらえる年金額は、50歳以上であれば毎年送付される「ねんきん定期便」で確認できます。50歳未満は、厚労省の公的年金シミュレーターで試算するのも手です。ときちは利用したことないのでどのようになるかはわかりませんが、リンクは貼っておきます。
60歳まで今の条件で厚生年金加入していれば、月額20万円は確保できるようですが、もし60歳前にFIREが実現すると、年金額が変更となるので、FIREの達成時期によってその補完額も必要となります(または別な形で厚生年金被保険者となるか)。
20万円で老後生活は困難なので、一定資産を確保したいと考えています。一時期、老後2000万円問題が話題になりましたが、それに近い金額の確保は考えています。
老齢年金支給開始は65歳。繰り上げ受給もできますが、年金額が低くなるので、現在のところは繰り上げ支給は考えていません。
FIRE達成も目標は55歳。そうすると、老齢年金を受給するまでの10年分の収入確保がまずは必要となります。これが、当面の「必要生活費」の基礎となります。
必要生活費の試算
ときちの家族構成は、以前も記載しましたが、妻と娘(十代)の3人家族です。父母はいずれも他界していますので、家族への生活費支援や介護支援・費用は計算から、将来必要生活費から除外できます。
現在の生活費は、水道光熱費、食費、スマホ代3人分、小遣いなどで、月額30万円ほどかかっています。この他、住宅ローンが月々10万円(賞与払いもありますが、これは別途)。なので、現状維持で考えると、月々最低40万円、年間480万円必要となりますが、+αも想定し年間500万円として考えるようにします。
これ以外にも、本当はつみたて投資9万円、iDeCo掛金、定期預金を支払っていますが、FIRE実現後はこの費用については一旦中止し、余剰金が発生したら再開するようにします。まぁ、できればFIRE実現までにNISAは上限まで達したいと思っていますが。NISA制度の概要は下記参照。
この他、子どもの教育費や衣服代、妻・子の小遣いなども発生します。これらは収入の項で記載します。
支出の削減は必須課題です。スマホは3人ともソフトバンクなので、格安スマホキャリアへの変更で固定費が削れるほか、以外とかかっている食費の見直しなどになります。
それでも足りないですね。支出の見直しは必須課題ですが、まずこの条件で収入を考えます。
必要生活費から考える収入の確保
現在の収入は、ときちの給与収入と、妻の給与収入です。そう、共働きです。前項で記載した教育費や衣服代、お小遣いなどは、妻の収入から支出していますので、ときちの必要収入額からは除外するようにしました。
さらに、妻の就労形態がかわり、さらに収入額が見込めるようになったので、他の生活費を考える上でも、ある程度余裕をもって考えられますが、あまり甘い生活設計とすると、対応出来なくなったり、現在の生活水準が大幅に低下する可能性もあるので、できる限り前項の支出条件に見合う収入見込みを想定します。なので年間500万円です。
FIRE後の理想は、投資による収入と考えています。
投資で生活費を全て補完するとなると、いくらの投資額が必要でしょうか。
物価上昇は想定しないご都合主義でまずは計算します。配当等の運用利回りを年間500万円前後で想定した際の必要投資額をまとめます。
投資額 | 運用利回り | 配当等金額 |
1億6000万円 | 3% | 480万円 |
1億2000万円 | 4% | 480万円 |
1億円 | 5% | 500万円 |
8000万円 | 6% | 480万円 |
7000万円 | 7% | 490万円 |
6000万円 | 8% | 480万円 |
以上です。運用利回りは、4%位でみるのが無難なようですが、手堅く考える場合は3%なので、3%から記載しました。8%まで記載しましたが、5%以上は参考程度であって、その運用利率を期待値とするのは危険です。
そう考えると、年間必要額を500万円とした場合、4%でみても1億2000万円も必要となります。正直言って、ときちの資産や経済状況を考えると、1億2000万円は非現実的です。はい。
なので、必要額年間500万円を維持する場合、投資の他に副収入も必要となります。副収入を確保するのか、または支出を大幅に削減するのか、またはFIREを諦めて働き続けるか・・・。
収入・支出試算を参考に現実的な再計算
FIREを実現させるには、より現実的な数字に落とし込む必要があるので、いずれも再計算し、さらに可能な条件も盛り込んでみます。
ときちの場合、前項でも記載したとおり妻の収入にある程度頼ることができます。食費とスマホ代を妻支出へ割り振ると、月額10万円は削減できるので、年間必要額は360万円まで引き下げられます。住宅を売却して住宅ローンを精算し、安い地域で賃貸生活もいいのですが、子どももまだ独立するまで時間があるので、当面は住宅ローンを抱えたままの生活設計となります。
年間360万円を投資で全てまかなうとなると、運用利回り4%でも1億円近い金額がまだ必要となります。1億円はやはりきつい。
すると、アルバイトなり事業収入なり、なんらかの収入源を確保して必要投資額を引き下げるようにするのが現実的です。
現段階の資産形成目標額は5000万円。現実的ではないですが、この金額を全額投資へまわし、4%の運用利回りとすると、年間200万円となります。
なので、不足分160万円を副収入で補填する。これが現在のFIRE計画となります。
年収160万円であれば、月収13万円位ですので、アルバイトでも十分です。ただ、50代で雇ってもらえるかは別な課題とはなりますが・・・。
今後、投稿予定の副収入が実現すると、なんとかFIRE実現が見えてきますが、いずれにしても当初目標の55歳FIREはちょっと厳しそうです。NISA上限満額が達成するのが4年後ですので、4年後にFIREが当面の現実的な目標になるのでしょう。
まとめ
今回は、ときちの現状を踏まえ、FIREに必要な資産形成の目標額を皮算用してみました。
ただ、この計算には、先ほども記載しましたとおり物価上昇分は想定していませんし、ときとの個別事情では住宅ローンの賞与分(1000万円ほど)や子どもの教育費(大学費用など)は想定していないので、さらに厳しい現実が立ちはだかります。
逆に、資産の取り崩しも想定していない試算です。
例えば目標額である5000万円に到達し、全額を運用する前提で想定していますが、ときちは老後資金(65歳時点)で5000万円も必要とは思っていませんので、65歳までの期間に乱暴な言い方をすれば、3000万円は取り崩せます。
また、取り崩している最中も残額は投資継続ですので、その間に試算の増加も見込むことができます(暴落時はその逆もありますが)。
さらに乱暴な試算をすると、55歳時点で5000万円所持していれば、全額定期預金へ移行させ、毎年500万円生活費にまわしても10年間はもつ計算になります。65歳時点で0円になりますが。
従いまして、前項までの記載内容はかなりざっくりした内容だと思ってください。
なお、資産形成が厳しいとはいっても、決してギャンブル性の高い投資に手を出す気はありません。
投資は長期運用が基本ですから、焦らずじっくりと投資は継続させ、その中で支出を見直しながら投資へ回せる金額をさらに確保し、運用目標達成に近づかせ、さらに副収入を得る手段を確保し、投資収入の補完とFIRE後の収入源確保につなげようとしています。
しつこいようですが、以上踏まえ、ときちケースにおけるFIREに必要なざっくりとした試算です。繰り返しになりますが、必要額は人により異なりますので、あくまで参考程度にし、ご自身の条件にあった試算をする上で参考にしてもらえればと思います。
ときち
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