50代でFIREめざしているときちです。
ときちは、50代前半で形式上は転職したため、退職金をもらいました。
しかし、住宅ローンはがっつり残っているし、車のローンもあり、退職金の使い道をどうするか悩みました。
通常、まとまった退職金の受け取りとなると、やはり一般的には定年退職をむかえる60歳、ないしは65歳なのかもしれませんが、FIREを考えている方でしたら、定年退職前に退職金をもらうことになります。
いずれにしましても、退職金の使途は誰もが悩むところだと思います。
退職金の金額、受け取るときの年齢、家族構成、負債の状況など、人によって事情は異なるのでどのようなことが好ましいか一概に判断はできないと思いますので、ときちの経験を一例にしてご検討いただければ幸いです。
前提条件 ときちの退職時における状況
ときちが退職金をもらった時における経済的状況は主に次のとおりです。
- 退職金約3000万円
- 住宅ローン残高3100万円
- 車のローン残債100万円
- 貯蓄100万円
- NISA、iDeCo利用中
- 妻はフルタイム勤務
- 娘は中学生なので教育費はこれからかかる
以上です。
単純な資産バランスは赤字ですね(汗
退職後、次の仕事がはじまるまで有給休暇消化しましたので、1ヵ月ほどじっくりと考える時間もありましたので、その結論が次項以降となります。
住宅ローンの一括返済は保留 運用中心へ
まず、最大の悩み事は「住宅ローンを一括返済すべきかどうか」でした。
前項のとおり、退職金でも一括返済はできませんが(汗)、賞与払いも利用していましたので、賞与払い分だけでも一括返済するか、月払い分も含めてある程度返済するか、などなど考えたところです。
ただ、低金利時代に住宅ローンを組みましたので、金利は1%ほど(今は1%を超えてしまいました・・・)。
この時から、株式投資による資産運用・資産形成の情報収集をしていたので、一括返済より株式運用の方がいいかなども含めて検討。
結論は、住宅ローンには一切まわさず、投資へ。
住宅ローンを借りた金融機関の担当者とも率直に話し合ったのですが、担当者も「ここだけの話、一括返済しないで投資などで運用した方がいいですよ」と言われ、後押しになりました。
とはいえ、株式投資はまだ勉強中でしたし、過去記事にも書きましたが昭和脳なので「株はギャンブル性が高い」とのマインドが捨てきれず、まずは1500万円を分散して定期預金へまわしました。
住宅ローンが1%、定期預金が2%位でしたので、運用益の期待というよりは、「リスクが低い商品へ」の意識が高く、定期預金を選択。
退職金を原資とした定期預金であれば、有利な金利設定もできる商品があったので、その商品を利用しました。
そして数百万は株式投資へまわし、試験的運用を開始。
試験的運用しながら株式の勉強を並行しておこなっていった結果、数ヶ月後には定期預金を取り崩し、株式投資へまわしていました。
株式投資であれば、インデックスファンドで少なく見積もっても4%は期待できるので、住宅ローン返済より資産運用で資産を伸ばした方がいいだろうとの結論。
ただ、住宅ローンって残っていると精神的にはきついですね。
それもあって一括返済を真剣に考えていたのですが、リスクの高い投資さえしなければ、「どうしても一括返済したければ、株式投資をやめて返済にまわせばいい」との結論に達して、現在に至ります。
あと、これも金融機関の担当者からも言われたことですが、住宅ローンがあると団信(住宅ローン利用時に契約させられる生命保険)も残るので、万が一の時、家族に迷惑もかからないかなぁとも思ったところです。
FIREを考えると、住宅ローンは解消したいところですが、そこは資産形成後に考えることにしました。
借金の返済と住宅関連の補修
借金があると精神的にすっきりしませんので、住宅ローン以外の借金は清算することにしました。
車の残債は一括返済し、他にも細々とした借金(借金というものでもないのですが、便宜上借金とします)も全て清算。
あと、自宅が建築後15年経過していますので、修繕が必要になりました。
大きな支出を伴う修繕などは、まとめて実施。これで、100万強の支出。
借金がなくなると、月々の返済額が少なくなり、生活も楽になりますし、ゆとりがでた分投資にもまわせます。
なので、住宅ローンを除く借金返済と、大型支出となる自宅関連の費用は、最優先で退職金からあてるようにしました。
がんばったご褒美を家族と自分へ
退職金で一番やってはいけないのが、今後の生活を顧みない無駄遣いだと思います。
ただ、とはいっても、今まで頑張ってきた自分へのご褒美は確保したいですし、それを支えてくれた家族にも、何らか返したいと考えるのはしょうがないですよね。
娘には、勉強もがんばり結果もでていたこともあり、そのご褒美もかねて欲しがっていたタブレットを購入。ときち自身も買ったことがないような高機能タブレット・・・。
年末には、家族旅行を計画し、普段は安いホテルを選ぶのですが、今回はパンフレット上では高級ホテルに分類されるホテルを選択。
自分自身へのご褒美は、金額でいうと数万円程度でしたが、大満足。
冒頭にも書いたとおり、浮かれて無駄遣いすることは絶対に避けなければいけませんし、その点は妻とも意見が一致していましたので、慎重に決断しました。
教育費は低リスク投資へ
娘の教育費は、これから高校、大学と金がかかるイベント続きですので、退職金から一定額を確保しました。
住宅ローン同様、当初は定期預金へまわしたのですが、低金利時代の定期預金ではただ預けているだけで、インフレ分も確保できません。
かといって、資産形成みたいに株式投資で運用しては、あまりにもリスキーですので、暴落したら娘の将来もなくなってしまいます。
そこで考えたのが、低リスクで、且つ定期預金よりも運用利回りが期待できる債券です。
利回り3%前後を目安にさがしたところ、丁度、社債の募集がはじまる企業がありましたので、その債券を購入。
国債は利回りが低いので無視。
販売済みの債券で、利回りがよい企業を見つけたので、そちらも購入。
そして、為替リスクはあるものの、比較的リスクが低い米国債を購入。
以上の3本の債券に、教育資金を分散させました。
教育資金ですから、使う時期が明確です。
ですので、3年~5年ものを選択しました。
100%安全とは言いませんが、リスクはかなり低いと思いますので、ときちは教育資金を債券でまかなうことにしました。
退職金で気をつけなければいけないこと
前項でも書きましたが、退職金の使途で気をつけなければいけないことは、なんといっても無駄遣いではないでしょうか。
今まで手にしたことがない大金(ときちはそうでした)を見ると、ついつい気も大きくなり、高級車、ロレックスなどの高級腕時計など、高額な買い物に心を揺さぶられますが、本当に必要なのか、今後の生活は大丈夫なのか、をしっかりと考えて結論をだすべきだと考えます。
あと、外食三昧など、浪費癖がつくような行為も厳禁ですよね。
無駄遣い以外で気をつけなければいけないのが、投資へ大量の資金投入。
特に、金融機関から斡旋され、担当者の言うがままなすがままに退職金を投資へまわすのは非常に危険な行為だといえます。
金融機関も商売ですから、客の満足度より自分たちの利益率を重視するため、とんでもない商品を掴まされるケースが結構あるようです。
いままでも投資を行っており、充分に知識があった上で、退職金を投資へまわすのは構いませんが、知識がない状況で、人からすすめられた商品へ投資するのは、本当に危険ですのでやめましょう。
ときちも、金融機関からいろんな商品をすすめられましたが、ほぼほぼ断り、自身で勉強した上で、自分自身で選定した商品へ投資しました。
まとめ
今回は、退職金の使い道を中心に、ときちの経験をもとにまとめました。
退職金は大きな金額ですので、慎重に使途を考えるべきですし、逆にそれだけの金額であれば資産形成にむけた原資にもなります。
宝くじの高額当選とは異なり、退職金は自分が頑張ってきた証です。
浪費せず、今後の人生設計をしっかりと考え、堅実な支出計画をたてることを強くおすすめします。
ときちは、FIREを目指していますので、資産形成が第一。なので、株式投資への割合が多くなりましたが、株式投資は利益が約束されたものではありませんので、当然リスクも伴います。
資産形成が必要無い方でしたら、堅実に定期預金や国債にまわすなど、ほぼリスクがない商品での運用が好ましいですね。
人によって状況は異なりますので、「これが正しい」といった明言は誰にもできないと思いますが、ときちの経験が皆さんの参考になれば幸いです。
ときち


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