50代でFIREめざしているときちです。
株式投資していると、日常では見かけない用語がでてきて「どういう意味だ?」となることが多いと思います。
また、個別株を行う際に気になる企業の指標をみても、専門指標ばかりでなんのことやらわからなかったり、何を参考にしていいのかわからなかったりします。
ときちも、「???」の状態で一つずつ調べていきましたし、いまだもってわからない用語もあったりします。まだ勉強不足ですね。
自分用も含め、株式投資の用語集を簡単にまとめようとも思ったのですが、あまりにも用語が多いことと、用語集であればむしろ証券会社などのサイトの方が参考になるでしょうから、今回はその中でも基本用語を中心にまとめてみますので、投資初心者の方は参考にしてみてください。
なお、過去記事でも別途まとめた内容もありますので、そちらもご参考に。
今回取り上げる用語と理由
今回、取り上げる株式投資に関連する用語は、特に頻繁に参考とする用語を中心にまとめます。
投資信託であればあまり指標やチャートは意識せず、「何も気にせずひたすら積立投資」が無難かもしれませんが、個別株だとそうはいきません。
基本は、株価変動のチェックするチャート分析と、現在の業績や将来予測、経済動向など総合的に分析するファンダメンタルズとなりますが、今回はファンダメンタルズで活用する指標に注目します。
本当に基本的な用語と解説のみに特化しますので、これで全てではない点はご理解ください。
PER 株価収益率
PERとは 株価収益率(Price Earnings Ratio) の略で、株式投資の代表的な指標のひとつです。
👉 計算式は: PER=株価1株あたり利益(EPS)PER = 株価÷1株あたり利益(EPS)
EPSについては次項でまとめます。
●意味
- 株価が利益の何倍まで買われているか を表します。
- 例えばPERが20倍なら、「その会社の1年分の利益の20年分で株価が形成されている」というイメージです。
●目安
- PERが高い → 利益に対して株価が割高。成長期待が高い企業によく見られる。
- PERが低い → 利益に対して株価が割安。ただし、将来性が低い・業績が悪化する懸念がある場合もある。
業種によって適正PERは異なり、成長企業は高めで、成熟企業は低めが一般的です。
一般的に15倍以上が割高、15倍以下が割安といわれていますが、業種によって異なりますので注意は必要です。
PERを簡単にいうと 「株価がその会社の利益の何年分にあたるか」 を示すものです。
例え話を一つ。
あなたが友だちから「小さなパン屋」を買わないか?と誘われたとします。
- そのパン屋の1年の利益は 100万円。
- お店を買う値段(株価に相当)は 1,000万円。
この場合、利益で買った分を取り戻すには… 1,000万円÷100万円=10年1,000万円 ÷ 100万円 = 10年1,000万円÷100万円=10年
つまり PER = 10倍 です。
気をつけなければならないのが、割安=必ずお得、ではありません。成長がとまっているだけの可能性もあります。
割高のケースも同様に、それだけで短絡的に判断はできません。
まとめると、PERは「株価が会社の利益に対して高いのか安いのか」を図るものさしと考えてください。
EPS 1株あたり純利益
EPSとは、「Earnings Per Share」の略で、1株当たり純利益ともいわれます。
企業を評価する際に使われる指標のひとつで、1株当たりの利益がどれだけあるのかを示すものです。
EPSは、当期純利益/発行済株式数で計算します。
EPSはPERで用いられる用語としか認識がないので、この辺でやめておきます。
PBR 株価純資産倍率
続いて、 PBR(株価純資産倍率 / Price Book-value Ratio) について説明します。
PBR=株価÷1株あたり純資産
で計算される指標です。
つまり、「会社が持っている資産と比べて株価が高いか安いか」 を表します。
例えば
あなたが「ケーキ屋さん」を買おうと考えます。
- ケーキ屋さんが持っている資産(お店、道具、現金など)をぜんぶ合わせて売ったら 1,000万円の価値 がある。
- そのお店を買うために必要なお金(株価に相当)が 2,000万円。
この場合、 2,000万円÷1,000万円=2倍2,000万円 ÷ 1,000万円 = 2倍2,000万円÷1,000万円=2倍
つまり PBR = 2倍。
→ 「資産の2倍の値段で取引されている」ことを意味します。
●ポイント
- PBRが1倍 → 株価と資産価値が同じ。
- PBRが1倍未満 → 株価が資産より安い。「割安」とされることが多い。
- PBRが1倍超 → 株価が資産より高い。将来の成長に期待されている。
●注意点
- 資産の内容次第(古い機械や売れない在庫ばかりなら価値は低い)。
- 成長企業は資産より「将来の利益」を期待されるため、PBRが高くても不思議ではない。
- 逆に、安いからといって安心とは限らない(業績悪化や倒産リスクがあるかも)。
👉 まとめると、PBRは 「会社の持ち物(資産)に対して株価が高いか安いか」を測るものさし です。
ROE 自己資本利益率
ROE(自己資本利益率 / Return On Equity) を説明します。
ROE=当期純利益÷自己資本×100
で計算されます。
つまり、株主が出したお金を使って、会社がどれくらい効率よく利益を出したか を示す指標です。
●たとえ話
あなたが友だちと一緒に ラーメン屋さん を始めたとします。
- 出資したお金(自己資本)は 1,000万円。
- 1年で利益が 100万円 出ました。
この場合、 ROE=100万円÷1,000万円=10ROE = 100万円 ÷ 1,000万円 = 10%ROE=100万円÷1,000万円=10
つまり、出したお金に対して1年間で10%もうけた ということ。
●ポイント
- ROEが高い → お金を効率よく増やしている、経営が上手。
- ROEが低い → お金を十分に活かせていない可能性。
●目安
- 5%未満 … 効率が低い
- 5〜10% … 平均的
- 10%以上 … 優秀とされる
(海外、特にアメリカ企業は15%以上も珍しくありません)
●注意点
- 借金を増やすとROEが上がることもある(必ず健全とは限らない)。
- PERやPBRと組み合わせて見ると、「効率よく稼ぎつつ、株価が割高か割安か」がわかりやすい。
👉 まとめると、ROEは 「株主のお金をどれだけ効率よく増やしたか」を表す成績表 です。
海外ではROEを重視する傾向が多いようで、日本でも重視されるようになってきたと言われています。
まとめ
今回は、PER、PBR、ROEについて解説しました。
本当は、他の用語も解説しようと思っていたのですが、想像以上に長くなってしまいましたので、今回は3指標のみとしました。
人によって何をどのように重要視するかはわかれますし、1つの指標で判断するのは危険ですので、総合的に判断することをおすすめします。
いずれにしましても、今回の目的は用語説明ですので、この3指標さえ見ればよいという意味ではない点を、ご理解ください。
また別な用語について、投稿したいと思いますので、ぜひご覧ください。
ときち




コメント