ときちです。
ときちはミステリー小説が好きで、スイッチがはいると月に4~5冊ほど読みあさり、スイッチがオフになると読書から離れてしまう性格です。
FIREで自由な時間ができれば、読書三昧にふけりたいです。
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さて、本題へ戻ります。
今回は、「地雷グリコ」をようやく読了しました。
第171回直木賞候補作で作者は青崎有吾先生。
当時、本屋へ行くと新書コーナーやおすすめのコーナーに必ず並べられており、タイトルは知っていましたが中々手がだせず、ようやく今月購入し読了。
Amazonでの紹介文書は次のとおりです。
ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!
射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。
平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。
他の書評で、いわゆるデスゲーム的な内容で、取り扱うゲームは誰もが知っているものとの紹介もあり、デスゲームがあまり興味なかった影響もあって手をださなかったのですが、読んでみるとデスゲームとは全く異なる女子高生の日常ミステリーでした。
ミステリー系はネタバレ厳禁ですので感想表現が非常に難しいのですが、結論から言いますと、想像を2~3回良い意味で裏切られる作品でした。
短編構成なので読みやすく、さらに1話が終わる毎にに主人公:射守矢の性格がより理解できるようになり、そして新たな謎もしかけられる。
ときちが好きな作風は、どんでん返しや叙述トリックですが、今回はどんでん返しに近い内容だったかなぁ。
5話に突入する時、最終結論がなんとなく想像すくようになるのですが、これは完全に裏切られます。
ゲーム進行は頭脳戦ですので多少難解な解釈を要する場面もありますが、行われるゲームはおおよそ誰もが知っているもの。
最初のゲームは「ジャンケン」で、勝った人がその勝ち手ごとに「パイナップル」「チョコレート」「グリコ」とすすめる、例のあれです。
このジャンケンに独自ルールを加えたもので、その独自ルールこそが戦略を要する頭脳戦を誘発します。
1話ごとに登場する強敵も、それぞれが個性的ですし、登場人物も全員が個性的ですからキャラ設定含め非常に作り込まれ、読者を離さない内容となっています。
352ページですから結構ページ数はありますが、短編構成であることと、緊迫したゲーム展開、読者を魅了する登場人物と構成力で、あっという間に読了できます。
ミステリー好きでしたら、ぜひ手に取ってみてください。
ときち
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