50代でFIREめざしているときちです。
YouTubeで、FIRE実現者の実体験やまとめ動画を見ていると、たまに「FIRE後はひまになって後悔している」「やりたいことが出来るのはいいが、2~3ケ月で飽きる」とのネガティブな意見もよく見ますが、実際はどうなんでしょうか。
ときちは、まだFIRE実現していないので、実体験としての報告はできませんが、それでも目的意識はあるので、夢見ながらその辺りをまとめてみます。
FIRE後に後悔したとの声の特徴
FIREしたことに対する後悔の声はいろいろとあるようですが、そんな中でも特徴的な声は次のような感じではないでしょうか。
- 思ったより暇すぎた
- やりたいことは2~3ヵ月で飽きる
- 人間関係が急に減った
- 社会との繋がりが希薄
- 「働く楽しさ」が意外と大切だった など
そんなもんなんですかねぇ・・・。
よく言われることは、「FIREの理由が仕事を辞めたいだけだと後悔する」とのこと。
ただ、これにはいくつか意見があるようで、漠然と現在の仕事やその環境がいやで逃げたいだけであれば、FIRE後は後悔する可能性があるものの、人間関係の煩わしさや理不尽な業務命令に耐えなければならない職場環境を考慮すると、FIREにより開放感が得られるともいいます。
仕事を辞めることで、「社会との繋がりが希薄になる」もよく聞く話しですが、仕事することだけが「社会と繋がる」訳ではないと、ときちは思うので、この意見は論外だと思っています。
「思ったより暇だった」は、環境によるかもしれませんね。
一人暮らしの方で、趣味も特段多くない方ですと、その傾向は顕著に表れることが容易に想定できますが、家族と同居していれば、状況は変わると思います。
ときちは、妻と娘と同居しています。
娘はまだ学生です。
妻はフルタイムで働いていますので、いわゆる共稼ぎ世帯です。
そうすると、ときちにとっては、FIREしても家事が待っていますので、毎日が暇になることはまずないと考えています。
繰り返しになりますが、その人の生活環境によって異なるんでしょうね。
自由な時間=楽しい時間ではない
FIREの目的はいろいろとあるかもしれませんが、共通しているのは「自由な時間」を得ることだと思います。
ただ、自由な時間を手に入れれば、それがイコール「楽しい時間」へ勝手に変換される訳ではないですよね。
FIREして後悔している人は、その辺りに勘違いがあったか、もしくは前項でも書いたとおり「仕事から逃げたかった」だけなのかもしれません。
FIREもいろんな種類がありますが、その辺は下記の投稿を参照してください。
経済的な事情はさておいて、FIRE後に「仕事はしない」前提で考えると、やはりFIREによって自由な時間を手に入れ、その時間に何がしたいのか明確なヴィジョンがないと、後悔するだけだと思います。
FIREに向いている人として
- お金より時間を大切にしたい
- 自由な時間を得たあとにやりたいことがある
- 孤独もそこそこ平気(楽しめる)
- 暇を楽しめる
などがあるようですが、やはり人生設計を考える上で、明確に「何がしたいのか」を整理できている人、ないしは強い思いがある人がFIREに向いているんでしょうね。
自由な時間の使い方は、それこそ人それぞれで、多くの選択肢もあると思います。
ときちの場合は、現実的な視点を除けば、やりたい事は
- キャンプや登山へ毎週行く
- 読書三昧
- 旅行(国内外)
- のんびりしたライフスタイル
となります。
併せて、経済的に許されるのであれば、以前から興味があったボランティア活動(具体的な内容も考えています)にも専念したいと思っています。
現実的な視点でいえば、先ほども書きましたとおり、まず家事が待っています(汗
そして、ファットFIREはときちにとって非現実的なので、経済的理由によりアルバイトかフリーランスとして稼がないとならんのかなと思っています。
そうすると、「暇だ」と感じる時間的ゆとりはなく、むしろ今とあまり変わらないような気もしています。
アルバイトなどをするのであれば「FIREする意味がないのでは?」との意見もあるようですが、ときちの場合、給料は安くなっても構わないので、短時間で責任を課せられないゆとりのある働き方がしたいと思っていますので、FIREする意味は充分にあります。
理想的なのは、いま手がけているサイドビジネスのいずれかが成功し、住宅ローン返済と若干のお小遣いが稼げるようになれば、ときちとしては大成功です。
うまくいくといいなぁ。
FIREを考えるのであれば今一度いまの生活を見直す
FIREは、非常に魅力的なワードだと思っています。
なかには、働くことに生き甲斐を感じている人、天部の職についた人などもいますが、大半の人は、生活のためにやむを得ず働いていると思います。
なので、FIREは非常に魅力的ですし、正直な人間の欲求ではないでしょうか。
ただ、生活を考えると、本当にFIREが理想的なのかは、FIREを検討する上で、しっかりと考え直すことも大切です。
雇われて、給与で生活している人は、確かに通勤や職場環境などを考えると、いやになることが多いかもしれませんが、同時に雇われているということは、よほどのヘマをしない限り雇用は守られますし(日本は解雇のハードルが非常に高い)、給料も契約通りだまっていても支払われます。
フリーランスや株式投資で生計を立てると、いままでのような「安定収入」がなくなり、不安定な経済環境へ強制的に移行となります。
ときちのように、「なんとかなるさ」というお気楽な性格であることや、50代なのでそもそも先もない、妻がフルタイムで働いているなど、FIREしても経済的・精神的に大きな支障がなければFIREをめざすものありだと思いますが、不安定な経済環境化では精神的に安定しないと考えられる人は、FIREしても幸せな人生にはならないでしょうね。
ときちは、FIREの情報収集するときに、必ずポジティブな情報とネガティブな情報、両方を意識的に集めるようにしています。
「確証バイアス」といって、自分にとって都合がよい情報ばかりみて、都合の悪い情報を軽視するようになると、人生設計を誤る危険性が生じると思いませんか?
FIREをめざすにしても、一度立ち止まって、本当に今の生活環境を変えてもいいのか、などを考えてみることが大切だと思います。
まとめ
今回は、FIREのネガティブ要素や、ときち自身が何をしたいのかを改めてまとめてみました。
何かを決断し、すぐ行動へ移すことも時には重要かもしれませんが、FIREは人生を左右する大きな決断といえますので、短絡的な行動や、確証バイアスによる行動原理は避けるべきだと思います。
FIREするにしても、資産形成という長い準備期間があります。
資産形成は、なにもFIREのためだけでなく、自身の生活を豊かにすること、そして老後の蓄えとしても必要なことですので、資産形成をじっくり腰を据えておこなう中で、その状況に応じてFIREが好ましいか、本当にFIREをしたいのかなど、並行して考えにふけってはいかがでしょうか。
それはそれで楽しいですよ。
楽しい人生、幸せな人生にむけ、いろいろと考えていきましょう。
ときち
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